生活の知恵
3.152019
無洗米は割高だけど実はお徳!美味しく炊くコツとは

便利な無洗米。どうやって製造するのでしょう。
お米を炊くときに、米を研ぐという作業があります。
水に浸けた米粒を米粒同士でこすり合わせて、とぎ汁が透き通ってきれいな状態になるまで水を取り替えながらするという作業です。
何も難しいことではないのですが、大量に炊飯するときなどは時間がかかりますし、冬の寒い日などは水に手を付けるのもつらいものですね。
そんなとき、無洗米なら、研ぐ作業をしなくても、すぐに炊くことができてとても便利です。
無洗米は、実際に使ってみると研がなくていいだけですごく時短になり、便利なものだと実感しました。
そして、同じ銘柄の米であっても無洗米と普通米では無洗米の方が少し価格が高いけれども、楽できる便利な物だし、特殊な技術で研がなくていい状態にした分の加工費なのかな、と思っていました。
そもそも無洗米は、どうして研がなくていいのでしょうか。
それは米の外側についている「肌ぬか」という部分を、いろいろな道具や方法ではがしているからなんです。
代表的な方法はBG精米製法(ヌカ式)、NTWP(タピオカ式)、水洗い式などです。
BG精米製法(ヌカ式)は、B(bran:ぬか)、G(grind:削る)。
つまり、肌ぬかの粘着のある性質を利用する方法です。
米表面から剥がしたぬかに更に米の表面をこすりつけて剥がしとるといった方法です。
NTWP(タピオカ式)は、タピオカドリンクなどでおなじみのタピオカパールの原料であるタピオカでんぷんを使用してぬかを取り除く方法です。
米に少量の水を加え、肌ぬかの部分を剥離させます。
その状態になった米と乾燥したタピオカでんぷんを機械的に混ぜ合わせる事で、米表面の肌ぬかをタピオカでんぷんの表面に付着させて取り除き、乾燥させる方法です。
水洗い式は、文字通り、米の表面を水で洗い落とし、短時間に乾燥させるという方法です。
また その他の方法として、ブラシや不織布などを用いて、取り除く方法もあります。
無洗米が割高な訳は食べるところ(可食部)が多いから
こうして肌ぬかを取り除いた米は、重量が2%ほど減少します。
つまり、ふつうの精白米として市販されている米5kgのうち、重量にして、2%は「肌ぬか」なんです。
そう考えると同じ5㎏の米を購入しても、無洗米は5㎏すべて食べることが出来るのに対して、精白米は食べることが出来る部分が4.9㎏ということになります。
つまり、無洗米の方が価格が高いのは、可食部が多いからなのでした。
実際に美味しいお米であるならば、無洗米でも精白米でも炊き上がりは同じように美味しいはずです。
加工方法はいくつかありますがどれも機械的に米の表面に加工をするもので、米の品質や味に変化を加えることはありません。
過去には、無洗米にする過程で洗ったり乾燥させるときに米の香りや風味が飛んでしまうといわれたこともありましたが、現在はヌカ式、タピオカ式といった、水を少量しか使わない方法が主流で、米を濡らしたり乾かしたりすることが少ないので香りや風味が飛んでしまうことはなくなりました。
無洗米、美味しく炊くコツ
それなのになぜか、無洗米は美味しくないというイメージが先行しています。
無洗米は炊き方にコツがあるのですが、それが知られていないためでしょう。
まず、理論的には無洗米の方が食べるところが多いはずなのですが、実際は炊飯時には、計量カップで1合、2合と測って炊飯しますので、無洗米でも精白米でも同じ量(体積)を使用してしまうことが多いです。
同じ計量カップで測って炊いた場合、厳密には少し無洗米で炊いた方が量が多くなるはずなのですが実際にはそれほど差を感じないことが多いです。
それどころか、そうして精白米用の計量カップで計量し、精白米用の水加減で炊飯した場合、実際は精白米で炊飯した時よりも水分が少ない状態で炊くことになってしまいます。
また、お米は、研いでいる最中にも水を吸水しますので、無洗米をただ炊飯器に入れて水を加えそのまま炊飯した場合、明らかに吸水不足になってしまいます。
こういった事で、無洗米の炊き方を失敗している人が多いのではないでしょうか。
そうならないためには、まず無洗米の計量は、無洗米専用の計量カップを使用することが大事です。
また、炊飯ジャーに備え付けの計量カップがあり、無洗米用の水を入れる目安ラインがある炊飯器の場合は、カップでの計量は精白米と同じ量にして、水の量を調整しましょう。
さらに、米を水に浸ける浸水時間は、精白米でも無洗米でも理想的なのは夏は1時間以上、冬は2時間以上です。
それほど長くつけておけない時でも、無洗米を炊くときは炊飯器に水と米をセットしてすぐに炊飯ではなくて、せめて米を研ぐ時間くらいは水に浸ける時間をおいてから炊飯しましょう。
昔はまずかった無洗米、今は美味しい。それだけじゃないメリットがある。
過去には無洗米の肌ぬかをどこまで取り除くのか基準がありませんでした。
そのため、肌ぬかをどこまで取り除くはメーカー任せとなり、肌ぬかが残ったままの無洗米が流通していたことがありました。
そんなこともあり「無洗米=不味い」というイメージを消費者に与えていました。
現在では日本精米工業会が無洗米の品質基準が作ったので、肌ぬかがきちんと取り除かれた無洗米が流通しています。
また米のとぎ汁はチッソやリン酸、カリウムなどを含んでいます。
とぎ汁は水質汚染などにもつながります。
無洗米を使うことでこうした排水を出さなくて済むので環境にも優しいのです。
家事を楽にして、環境にも優しい無洗米、ぜひ使ってみてください。
